マツダはもちろん日産にも幻のクルマが
1967年に世界初となる2ローターロータリーエンジンが搭載されたマツダ・コスモスポーツが発売されてから来年で50周年となる。そこで今回はおなじみの車種からマイナーなものまで、ロータリーエンジンを搭載したクルマをご紹介しよう。
【今さら聞けない】マツダのロータリー搭載車はなぜ消えたのか?
マツダ・RX-7
やはりロータリーといえばこの車種を外すわけにはいかないだろう。初代モデルが登場したのは1978年のことで、それまでのサバンナの後継車種としてのデビューだった。そのため、「サバンナRX-7」が正式名称となる。その後、2代目(FC3S)、3代目(FD3S)と進化を続けていたが、2002年にスポーツカー市場の縮小や排ガス規制の影響などもあり、生産終了となっている。
マツダ・パークウェイ ロータリー26
1970年代にロータリーエンジンのフルラインアップ化を目指したマツダの手によって、マイクロバスにロータリーエンジンを搭載したモデルが生み出された。
ルーチェやコスモに搭載されていたものと同じ13Bエンジンであったが、3トン弱のボディを120km/hまで加速させるとカタログに記載されていたが、低速トルクの細さと燃費の悪さは如何ともし難く、50台未満の生産台数に終わった。(写真は同型の別エンジン車両)
マツダ・ルーチェロータリークーペ
「ルーチェ」と名前が付くものの、同じ時期に販売されていた初代ルーチェとの共通項がほとんどないのがこのルーチェロータリークーペだ。そもそもFRレイアウトだったルーチェに対してFFであり、搭載されるエンジンもFF用に縦置きレイアウトで開発された13A型エンジンが搭載される。
ただ、その美しいシルエットとは裏腹に、FF黎明期に登場した同車は信頼性に乏しく、クラウンを超える値段も災いし、わずか3年でラインアップから消えることとなってしまった。
日産・ロータリーエンジン
日産のロータリーといえば1975年に登場した2代目シルビアに搭載される予定だった、という噂が有名だが、1972年に開催された第19回東京モーターショーに実際にロータリーエンジンを搭載した車両が出品されていた。
ベースとなったのはB110型サニーエクセレントクーペで、500ccの2ローター、ペリフェラルポートを採用し、ダウンドラフト4バレルキャブレターにツインプラグなどの仕様と発表されていたが、第一次石油危機などの影響もあって市販されることはなかった幻のモデルとなった。
(文:小鮒康一)
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